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北海道で牛といえば?
牛乳を生産する乳牛のイメージが強いかもしれません。
それでは肉牛はどうでしょう?
北海道の牛肉生産の状況などについて、今回は、ホクレンビーフ課の後路よりご説明いたします。
ホクレン農業協同組合連合会
畜産販売部 ビーフ課
後路 健介
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北海道の牛肉生産量は日本一!
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北海道での牛肉生産量は、全国の約20%を占めており、実は牛肉王国といっても過言ではありません。
(令和元年度枝肉生産量実績:91,923tで約20%、2位47,928tの鹿児島)
北海道は酪農が盛んなことで知られているとおり、肉牛の種類はホルスタイン、交雑牛の割合が90%以上です。しかし、実は和牛も6,910t(全国第7位:令和元年度枝肉生産量実績)と全国でもトップ10に入る生産量を誇っています。
引用先:農林水産省 畜産物流通調査 令和元年畜産物流通統計 より
〇豆知識:交雑牛
肉牛の生産において、搾乳牛(ホルスタイン雌)には、ホルスタインや黒毛和種が種付けされ、黒毛和種とのミックスが交雑牛と呼ばれます。
北海道は酪農が盛んなので、ホルスタイン雌から生まれてくるホルスタインと交雑牛の割合が多くなります。
北海道の和牛
牛の品種は大きく分けると「和牛」「乳牛」「交雑牛」「肉専用牛」となります。
その中でも「和牛」は日本で長い時間をかけて品種改良されていきた独自の品種で、“黒毛和種”“褐毛和種”“日本短角種”“無角和種”の4つとその交雑種が和牛と呼ばれます。
和牛の中でも有名なものが黒毛和種です。
和牛の90%以上が黒毛和種で、有名な松坂牛や神戸牛も黒毛和種です。
〇和牛の種類
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黒毛和種
日本全国で飼育される和牛170万頭のほとんどがこの種類。肉質は脂肪交雑の面で優れる。
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褐毛和種
毛色は黄褐色から赤褐色。在来牛に外国種を交配して改良を進めた品種。
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日本短角種
毛色は濃褐色。東北地方北部で飼われていた在来牛に外国種を交配して改良を進めた品種。
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無角和種
毛色は黒色。在来牛に外国種を交配して改良を進めた品種。山口県が主産地。現在は頭数減少。
画像引用先:農林水産省特集1和牛(1)より
牛肉の美味しい食べ方
牛肉にはいろいろな部位があるので、調理方法に合わせた部位を選ぶことが牛肉を美味しく食べるコツです。
〇豆知識:牛肉の部位と特徴
牛肉を食べて体も心も元気に!
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牛肉は美味しいだけではなく、体にも心にも良い影響がありますよ。
牛肉には必須アミノ酸を含む良質なタンパク質がたっぷり含まれています。筋肉や骨、血液を作るためにとても重要な栄養素です。
「オレイン酸」は動物性脂肪に含まれている脂肪酸で、多いほど風味が良く感じられるとともに、生活習慣病の予防にも効果があると言われています。
ビタミンB群の「カルニチン」は、余分な脂肪の分解を促進し、エネルギーに変える働きがあります。
また、牛肉を食べると、とても幸せな気持ちになると思いませんか?それは牛肉に含まれる「アナンダマイド」という至福物質が働いて、心に幸福感を感じさせてくれるからなんです。
体も心も元気にしてくれる牛肉、私は大好きです!ぜひ皆さんも北海道産牛肉を食べてみてください!
牛肉をじょうずに保存する豆知識