〇ナチュラルチーズ
牛乳などに乳酸菌や酵素を加えて固まったものから、水分を取りだしたものがナチュラルチーズです。その中にはフレッシュタイプやハードタイプなどの様々な種類があり、乳酸菌が生きているため、時間の経過とともに熟成されます。熟成の期間が短いと牛乳本来の味わいが残っており、クセが少なく食べやすいです。熟成が進むと風味やコク、うま味が増していきます。
〇プロセスチーズ
ナチュラルチーズを粉砕し、乳化剤や水などを加え加熱し溶かし、型に入れ冷やし固められたチーズです。加熱により乳酸菌は死滅してしまうため、熟成されることはありませんが、賞味期限は長くなります。スライスチーズや6Pチーズなどがあります。
私たちは北海道各地で作られるナチュラルチーズを北海道地チーズと呼んでいます。聞き慣れない方もいらっしゃると思いますが、地酒などと同じイメージをしていただけるとわかりやすいと思います。北海道にはチーズ工房や乳業メーカーがたくさんあり、国産ナチュラルチーズ生産量の約98%のシェア(プロセス原料用を含む)を占めています(農林水産省「牛乳乳製品統計」(令和2年))。