2022
02.10
日本のもち食カルチャーを
リードする北海道
ホクレン農業協同組合連合会 米穀部 原材料課 水上 椋太
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季節の行事やハレの日はもちろん、近年スポーツシーンやアウトドアなどでも注目される「おもち」。
今回は、おもちの原料である北海道のもち米について、ホクレン原材料課の水上よりご説明いたします。
ホクレン農業協同組合連合会
米穀部 原材料課
水上 椋太
全国トップシェア!品質も含めた安定供給へ
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令和二年産米農産物検査実績
(令和3年3月31日現在)
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北海道のもち米生産量は約4.6万トンで全国トップシェアを誇ります。北海道もち米は、「もち米団地」と呼ばれる方式で生産されており、うるち米との受粉を回避するため、大規模な生産団地で集団的に栽培することで、純度の高いもち米作りを可能としています。
また、もち米は劣性遺伝の形質を持っており、もち米とうるち米を交配した場合、4分の1しかもち米にならないと言われています。
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そのため、稲の茎から穂が出始める出穂の時期に田んぼの中を見回り、変異株を株ごと抜き取る「抜き穂」という作業を行うことにより、うるち米の混入を防ぐなど徹底した管理も行っています。
北海道では、生産量はもとより、品質も含めた安定供給に力を入れて取組んでいます。
新たなもち食カルチャーを切り拓く!
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もち米(おもち)は日本人にとって伝統的でなじみ深い食材ですが、その需要は正月や祭事期等での使用に偏っています。使用機会が限られることもあり、もち米の消費は年々減少しており、需要期以外の時期にいかに多くの方にもち米(おもち)を食べていただくかが課題となっています。私たちは現在、もち米の消費拡大に向けて、「新たなもち食文化の創造」、「伝統的なもち文化の再創造」、「身近で手軽なもち食の普及」の3つの取り組みに力を注いでいます。
スポーツにもち食!
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新たなもち食文化の創造の具体的な取り組みの一つに、スポーツやトレーニング時の理想食としての推進を行っています。持久系アクティビティやトレーニング前後のすみやかな糖質補給は、パフォーマンスアップや筋肉の疲労回復に欠かせません。おもちは、消化吸収が良く、効率よく糖質が補給できることから、近年、スポーツシーンにおける新たな「エナジーフード」として注目されています。皆さんもシンプルで手軽に食べられるおもちを普段の運動やトレーニングに取り入れてみてください!