• 皆さんは、“冬至”と聞いて何を思い浮かべますか？多くの方は南瓜を思い浮かべると思います。
  今回は、冬至の時期にもおいしく食べることができる北海道産南瓜「りょうおもい」について、ホクレン園芸作物開発課の小林さんとホクレン園芸開発課の氏家さんに伺いました。

  ホクレン農業協同組合連合会
  作物生産研究部 園芸作物開発課
  小林 由佳
  種苗園芸部 園芸開発課
  氏家 美里

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  ホクレン　小林(左)、氏家(右)

冬至の時期が食べ頃「りょうおもい」南瓜

• 南瓜糖含量・デンプン含量の推移（令和元年度)

  

  ※ホクレン農総研調べ

• 北海道は日本一の南瓜の産地です。全国の作付面積の半分近くを占めており、「えびす」「味平」「みやこ」など、食味や形状の異なるバラエティ豊かな品種が栽培されています。
  北海道産南瓜は、主に8月〜10月に収穫し、9月〜11月に流通量のピークを迎えますが、収穫後すぐに出荷されるわけではありません。南瓜に含まれるデンプンは、収穫後に減っていき、糖が増えていきますが、デンプン含量が多すぎると食したときのパサパサ感が目立ってしまうので、貯蔵することで南瓜のおいしさを整えています。

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  他の品種より長期貯蔵に向く「あまほく」という品種の南瓜は、デンプンと糖の比率が同じくらいになるタイミングが最もおいしく、ちょうど冬至のある冬に食べ頃を迎えます。
  冬に食べられていた南瓜は、以前は他府県産や輸入品が多くを占めていましたが、「あまほく」などの一定基準を満たした南瓜をホクレンオリジナルブランド「りょうおもい」とネーミングし、2008年から販売しています。「りょうおもい」は、甘みが非常に強く、ほこほことした食感が特徴の冬においしい北海道産南瓜です。

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• 冬至に南瓜を食べる習慣は古くからありますが、実は多くは海外から輸入した南瓜が食べられてきました。冬至のある冬にこそ、「おいしい南瓜を食べたい」という消費者の想いと、「冬においしい南瓜を届けたい」という生産者の想い。二つの片思いが実ったのが「りょうおもい」なのです。冬至の日（2022年は12月22日）には、ぜひ「りょうおもい」を食べてみてください！

冬においしい「りょうおもい」を届けるために

優れた品種特性を持つ「りょうおもい」ですが、他品種と比べて着果数の少なさや貯蔵腐敗の課題もあります。品質の良い「りょうおもい」を生産するため、栽培指導などで生産者をサポートする取り組みと、収穫後の貯蔵・商品管理について、お二人に伺いました。

Q1．小林さん、生産者の方々にどのような指導を行っているのですか？

生産者の方に向けた講習会や、産地に足を運び栽培のアドバイスを行っています。また、「りょうおもい」の栽培に係るポイントを解説した動画を提供し、生産者の方が知りたいときに知りたい情報だけを知ることができるようにしています。

 

Q2．産地での指導の際はどんなことを意識していますか？

「りょうおもい」は、より丁寧な栽培が必要なため、生産者に、的確なアドバイスを行い、しっかりとした栽培のサポートをすることを意識しています。

 

Q3．氏家さん、収穫後の「りょうおもい」を受け入れる時は、どのようなことに気を配っていますか？

傷や傷みがあると、長期間の貯蔵には向かないため、受け入れ段階では、特に外観を確認しています。また、品質を確認しながら選別のタイミングを調整するなど、おいしい南瓜をお届けできるよう努めています。

 

Q4．「りょうおもい」を貯蔵・商品管理する上で大変なことはありますか？

適切な温度や湿度を保ち、冬至まで商品が傷まないように管理することです。また貯蔵庫内の換気を行うなど、南瓜に最適な貯蔵環境となるよう気を配っています。

最後にお二人から皆さまに向けてメッセージ！

ホクレン 小林、氏家おすすめ

冬だけの、甘いほこほこ感。
りょうおもい南瓜

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